エンベデッドシステムスペシャリスト試験対策(4) - センサとアクチュエータ
14日目。続きです。
第2部 第4章 センサとアクチュエータ
用語の整理
センサ
検出 | センサ名称 | 詳細 |
---|---|---|
変位 | ポテンションメータ | 角度と抵抗値の相関関係を利用して、回転角を検出。 |
光電センサ | 光の反射の変化を検出して電気信号に変換。 | |
位置 | リミットスイッチ | マイクロスイッチを内蔵。アクチュエータを通して動きをスイッチに伝達。物理的なスイッチを開閉。ふたの開け閉めを検知、などに使われる。 |
速度 | ロータリエンコーダ | 回転変位量を検出。 |
発電機 | 回転を加えて、発電量を計測。 | |
超音波センサ | 音波が反射されて戻ってくるまでの時間を測定。 | |
加速度 | ひずみゲージ式 | 金属線を変形させると生じる電気抵抗を利用。材料の歪みや伸縮を検出。 |
圧電素子 | 振動、圧力を電圧に変換してそれを測定(ピエゾ効果)。 | |
光 | フォトダイオード | 光電流でダイオード特性を発現させ、それを計測。 |
光電センサ | センサへの受光量の大きさによって電気信号を出力。 | |
磁気 | ホール素子 | 電流に磁界をかけると起電力が現れる(ホール効果)。磁界を検出。 |
温度 | 熱電対 | 金属同士の温度差を利用して熱起電力を発生させる。ゼーベック効果。温度を検出。 |
サーミスタ | 金属線は温度によって抵抗が変化。抵抗を測定し温度を検出。 | |
放射温度計 | 物体の熱放射を利用して温度を測定。 |
エンコーダ
回転方向や回転数などをディジタル値に変換するセンサ。
エンコーダの方式
インクリメンタルエンコーダ
パルスの位相の遅れで相対的な回転方向、位置を検出する。
アブソリュートエンコーダ
回転角度ごとに異なるパルスが出力されるので、絶対位置がわかる。
エンコーダの種類
ロータリエンコーダ
回転数、角度、位置を検出する。ローラーの回転制御など様々な機器で使われる。
リニアエンコーダ
直線変位を検出する。工作機械の位置決めなどで使われる。
アクチュエータ
ディジタル信号を物理的な運動に変換し、機械制御を行う駆動装置の総称。
ステッピングモータ
パルス信号によって回転速度、回転角度を制御する。 パルス数で回転角度、パルス速度で回転速度を制御する。 各コイルに順番に電流を流し、モータを回転をさせる(励磁方式)。
所感
センサは種類が多く、情報掲載元によって呼称が異なる場合があるため注意が必要です。午後試験でも前提知識として問われる可能性が高いので、知識をアップデートしておく必要がありそうです。
参考資料
エンベデッドシステムスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策 第4版
#02 エンコーダーの種類と仕組み | エンコーダー基礎知識 | 基礎知識 | 技術解説 | 旭化成エレクトロニクス (AKM)